レ セゾン(フランス料理)


レ セゾン ◆場 所(千代田区内幸町1−1−1 本館中2F)
地下鉄日比谷駅は出口がいくつもありますが、日比谷公園前の日生劇場前の出入口が帝国ホテル本館に一番近い出口です。地下鉄の出口を出ると、正面左手に帝国ホテル本館が見えます。本館の入口を入り、ホテルのフロント前にあるホール中央の階段を上がり、左手に進むとレストランの入口です。駅の出口から徒歩3〜4分程度です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄千代田線・日比谷線・三田線 日比谷駅

◆電 話
03−3504−1111(代表)

◆営業時間
11:00〜14:30(ラストオーダー)
17:30〜22:00(ラストオーダー)
  年中無休

◆雰囲気
帝国ホテルにはフレンチレストランが二店ありますが、レ セゾンは本格的なフランス料理を楽しむための、メインダイニング的な位置づけのレストランです。 レストランの入口は写真のように、大きなフラワーアレンジメントがあり、そこには椅子が幾つか置いてあり、待ち合わせに利用することができます。
レセプションで予約リストをチェックして、奥に進むと、2・3番目の写真の白いガラス扉に囲まれた、南仏をイメージした明るいダイニングスペース(床は大理石仕上げ)があり、その左手とさらに奥に、比較的重厚なインテリアのダイニングスペース(床は絨毯敷き)があります。

レ セゾン 南仏をイメージしたダイニングスペースは、写真のように白のラタンの座り心地の良い椅子、観葉植物も各所に置かれ、ガーデンの中のサンルームを意識したようなインテリアとなっています。
レストランの入口から見てこのダイニングスペースの右手に廊下を挟んで厨房への入口(自動扉で仕切られていますので、厨房での作業の音は聞こえてきません。)と個室があります。個室の入口はガラス扉なので、中の会食の様子が少し見えました。
席数は137席ほどの大型レストランですが、テーブルの間隔はゆったりしていて、通路も広く、幾つかの区画に分かれていますので、ざわざわした感覚は全くなく、落ち着いて食事が頂ける上品な雰囲気にまとまっています。

南仏をイメージした明るいダイニングスペースの照明はハロゲンタイプのダウンライト/スポットライトを使い、テーブルの上は明るく、全体も明るい雰囲気です。周囲のダイニングスペースの照明は、 ハロゲンタイプのダウンライト/スポットライトとブラケットを使い、全体の明るさは控えめにしていますが、テーブルの上は明るく、料理が映えます。なおBGMは流れていません。

テーブルウェア関係は、次の通りです。テーブルクロスは床までの長さのクロスの上にもう1枚クロスをかけ、食器はプレゼンテーションプレートがベルナルド、他の食器はノリタケでした。グラスはメーカー不明のものですが、比較的容量の大きなワイングラスを使っています。カトラリーもメーカー不明のものですが、帝国ホテルのロゴ入りのクラシックなデザインのものでした。なおカトラリーのセッティングはフランス式でした。

レストルームは店内になく、レストランを出て正面に進むと、左手に向かう廊下があり、左手に曲がってすぐのところにあります。

サービスに関しては次の通りです。老舗の最高級ホテルに相応しく、全体に非常に礼儀正しく丁寧です。フレンドリーな応対はほとんどないので、高級フレンチレストランに慣れない人は緊張するかもしれませんが、格調の高ささえ感じさせるサービスです。テーブルへの目配りも席が60%位埋まった状況で万全でした。タイミング良くワインやミネラルウォーターがサービスされ、料理の出される間隔も丁度良いものでした。席をはずすと、新しいナプキンに変えてくれるなど、きめ細かい心使いもあります。入出店時の対応も申し分ありません。古き良き時代の最高級レストランのサービスを思い起こさせてくれます。
客層は古くからフレンチを食べなれたような年輩の人が多く、フレンチを食べるなら帝国ホテルで思っている人たちのように感じました。

◆価 格
ランチ  ¥5,500〜
ディナー
 ¥12,000
  前菜、スープ、魚料理または肉料理、デセール、食後の飲物
 ¥15,000
  前菜、スープ、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲物
 他に季節の食材を生かした特別コース、アラカルトもあります。
   サービス料 10%

レ セゾン ◆料 理
料理はトラディショナルなフレンチをベースに、レストランの店名に相応しく季節の素材を取り入れたものです。街場のレストランに見られる、斬新なフレンチとは言えませんが、良質な素材をとても丁寧に作っています。料理の写真をご覧になればわかりますが、素材の形が整ったところだけ使っているので、かなり無駄が出るように思われます。料理の仕上げもオーソドックスで、盛り付けも非常に繊細できれいです。
コースの料理は基本的に決まっていて、デセールのみ数品から選べました。
アラカルトは前菜10種類弱、スープ数種類、魚・肉料理それぞれ数種類あり、帝国ホテル伝統のシャリアピンステーキもありました。
以下の料理の写真はコース料理のものです。

アミューズは、ズッキーニなどを添えたムースで、クリーミーで上品な味わいで、次に続く料理を暗示しているようです。

前菜の『鴨と鵞鳥のフォアグラのデュエット パンデピスと一緒に』は、鴨のフォアグラ(写真の左)と鵞鳥のフォアグラ(写真の右)の両方を楽しめるという贅沢な一品です。どちらもとても上質なフォアグラでコンソメゼリーとの相性も抜群で、フォアグラ好きにはたまらない一品です。

スープの『自家製ビーフコンソメ』は、何ともオーソドックスでビーフの風味たっぷりのコンソメです。街場のフレンチレストランではなかなか食べられないのではないでしょうか?

魚料理の『鮃の蒸しもの キャビアソースにて・・・』は、贅沢にキャビアを使ったバター系のソースで、鮃はとても丁寧に調理されていました。上質な鮃の形の良いところだけを使って、ズッキーニを巻いて蒸しています。

肉料理の『シャラン鴨のゆっくりローストに香草で風味づけた蕪をあしらって』は、写真のように、ジューシーで柔らかい鴨肉を厚く切って盛り付けていました。フルーツ系のソースではなく、ワイン系のソースで火入れが絶妙です。

パンは温めていませんでしたが、三種類から選べました。
デセールは、数品のデセールとワゴンからお好きなものが選べました。どのパティスリーもオーソドックスで上品な甘さが印象的です。

食後の飲物はコーヒー、紅茶が選べ、プティフールもサービスされました。

ワインの品揃えですが、ボルドー、ブルゴーニュをメインに揃え、その他フランス各地が数種類位づつ揃えていました。シャンパーニュの種類も10種類ほどあります。他のレストランと同様に、価格的には8千円から2万円までのワインの品揃えが豊富です。


◆その他の情報
レ セゾンの個室は12名及び16名まで利用できます。別途室料がかかります。
帝国ホテルにはカジュアルにフランスの郷土料理が頂けるレストラン、ラ ブラセリーがあります。

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