タントタント(イタリア料理) 


◆場 所(中央区銀座3−5−8)
銀座四丁目交差点の和光から100m位、京橋方向に向かって進んだ、1Fが「OPAQUE」という化粧品などを扱うショップのあるビルのB1Fです。松屋銀座店の銀座通りを挟んで、向いの建物で、銀座駅の一番近い出口から徒歩1分程度です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅

◆電 話
03−5250−1180(FAX 03−5250−5228)

◆営業時間
 11:30〜14:00
 17:00〜22:30(ラストオーダー21:30)

◆雰囲気
銀座通りに面したイタリア料理店で、写真のように、モダンにライトアップされた入口から、地下のレストランに入ります。階段を降りると、レセプション兼キャッシャーがあり、そこに数名用のグレー色のベンチシートが用意されていますので、空席待ちや待ち合わせに利用できます。レセプションの奥は大きなガラス張りの厨房になっていて、レセプションで予約リストをチェックしてから席に向う途中(スロープになっています。)に、厨房全体を見渡すことができます。また厨房の左隣りはワインセラーで、さらに左奥には、レストルームがあります。

ダイニングルーム(下の写真)は、かなり広く120席はあるようで、一番奥は壁に沿ってグレー色のベンチシート(写真の右端の席)が並んでいて、その他は普通の金属脚の角テーブルとグレーのシート地の椅子(座面は広く、固目のクッションのモダンデザインのもの)を使っています。ダイニングルームは中央の一部がガラスのラックで二分されていて、ベンチシート側では、厨房の様子を見ることがほとんどできませんでした。隣との席の間隔は、ベンチシートの席では、広くありませんが、通路幅が広く取られているので、席数が多い割に詰め込んだ感じはしません。
床は白大理石(?)、壁はオフホワイトの塗装仕上げ、天井もホワイトと、全体に白を強調したシャープでモダンなイメージでまとめていて、ガラスを所々使ったインテリアは、装飾的な要素はあまりなく(壁にカラーサンプルを飾っています。)、多少無機質な感じがしますが、それがインテリアの狙いとも言えます。地下の大きなダイニングルームのため、満席の場合、騒々しい時がありますので、静かな雰囲気で食事したい人は注意が必要です。

照明はハロゲンランプのダウンライトを用いて、テーブルトップをライトアップし、全体の照明は、写真のようにダウンライトと間接照明を使って、明るさを確保しています。テーブルによって、明るさも異なりますが、食事をするには充分な明るさを確保しています。天井に埋め込まれたスピーカーからBGMが流れていましたが、カンツォーネ、ポップス、ロック、モダンジャズなど、ジャンルが決まっているわけではないようです。時間帯によってはBGMを流していない時もあります。

テーブルウェアに関しては次の通りです。ネルかビニールシートの生地が貼られたテーブルの上に、白のテーブルクロスが2枚、食器は「TANTO TANTO」のロゴ入りのボーンチャイナのもの、カトラリーは少々軽量のステンレス製を使っています。水のグラスは普通のものですが、ワイングラスはボトルを注文すると、「スピゲラウ」に交換してくれましたので、ワインを充分楽しめます。

厨房に向って左奥のレストルームは、男性用と女性用があり、廊下とは大きな磨りガラスで仕切られた男性用は、かなりゆったりしたスペースを確保していて、洗面台も二つあります。液体石鹸、ペーパータオルの用意がありました。壁はダイニングルームと異なり、木目が美しい木を使い、床は黒の塗装仕上げ(?)で、モダンなインテリアですが、木を多く使っているので、温かみがあります。照明は間接照明とハロゲンランプのダウンライトを使っていて、BGMも流れていました。

サービスに関してですが、厨房のスタッフ数はダイニングルームの席数に比べて充分のように感じましたが、サービススタッフは少な目です。ほぼ満席の状態では、スタッフの目配りはあまり行き届いていていないようで、ワインの量や空のグラスに気がつかないこともあります。料理の出される間隔は問題なく、テーブルの担当者にもよるかもしれませんが、ワインのアドバイス、料理の相談は丁寧に受けてくれました。出店時の見送りに関しては、テーブルの担当者がするわけでなく、キャッシャーにいた人がしますが、特に丁寧というわけではなく、お礼の挨拶程度です。
なお入口のキャッシャーで会計する人が多いようですが、席でも会計できましたので、スタッフを呼んで会計してもらいましょう。

◆価 格
ランチ
 ¥1,500(パスタランチ)
 ¥3,500(二名様で)
   ピッツァ、パスタ、サラダ、ドルチェ、コーヒー
 ¥2,300
   アンティパスト、パスタまたはスープ、魚または肉料理、ドルチェ、コーヒー

ディナー
 ¥4,500
   アンティパスト、パスタまたはスープ、魚または肉料理、ドルチェ、コーヒー
 ¥6,000
    アンティパスト、パスタまたはスープ、魚料理、肉料理、ドルチェ、コーヒー
 アラカルトもあります。
  アンティパスト 十数種類(¥1,000〜¥2,000位)
  パスタ 十数種類・リゾット 数種類(¥1,200〜¥1,800位)
  魚料理 数種類(¥2,500〜¥3,000位)
  肉料理 10種類位(¥2,500〜¥3,000位)
  ドルチェ 10種類弱(¥600〜¥1,000位)
  その他に、季節のお勧めメニューもあります。
  フォルマッジオ ¥1,000〜
   サービス料なし

◆料 理
¥4,500と¥6,000のコースの料理は基本的に決まっていて(アンティパストは選択できるようです。)、品数が異なるだけでなく、それぞれの料理の内容も異なるようです。このレストランはアラカルトが豊富ですので、適当にアラカルトを注文して、二人でシェアすると楽しいと思います。
料理はイタリア特定地域に偏ったものではなく、各地域の料理がいろいろ楽しめ、季節ごとのお勧めメニューもあり、アラカルトを選ぶ楽しさがあります。ドルチェの種類も多く、追加料金を払えば、いろいろ選んで盛合せることもできます。
なお下記の料理の写真は、すべてディナーのアラカルトのものです。

アンティパストの『7種のキノコの自家製マリネ』は、冷製の適度な酸味(バルサミコではなく、シェリー酒ヴィネガーを使っている?)が食欲を高めてくれます。舞茸、マッシュルーム、椎茸、しめじ、エノキ、エリンギなどのキノコ自体の味が充分おいしくて楽しめました。グリーンレタス、トレヴィスなどを添えてあります。
アンティパストの『自家製前菜盛合せ(6種)』は、脂がのって美味しいサーモン、酸味の効いたカブ、歯ごたえの良い茸、少し唐辛子がピリリと効いた野菜(ラタトュイユのようなもの)、少々固目な肉質ですが味付けが良い蛸、さっぱりした味付けの手羽先の6種類で、バラエティに富んだ内容のアンティパストでした。

ピッツアの『アンチョビ トマトソースのピッツァ』は、生地があまりカリッとしてなくて、熱々でもありませんでした。アンチョビは少な目ですが、結構塩辛いアンチョビです。トマトソースは控え目で、オレガノは乾燥品を使っています。
ピッツアの『菜の花と鯛のスモークをのせたピッツア』は、苦味のある菜の花とスモークがよく効いた鯛の組合せが新鮮で、季節感あふれる爽やかなピッツアでした。フォルマッジオの風味は抑え目で、素材の味を生かしたあっさりした味付けです。石釜は使っていませんが、生地は薄くてカリッとしていました。

パスタの『オックステイルとポリチーニ茸のラビオリ セージ入りバターソース』は、ガーリックの味が強めで、バターの風味は控え目でした。ラビオリの中のオックステイルとポリチーニ茸は、それぞれの味を際立たせるのではなく、渾然一体となった味です。
パスタとリゾットの『パッパルデッレ 鴨の赤ワイン煮 ゴボウ入りソースとパルメザンチーズのリゾット』は、一つづつ料理を注文し、二名でシェアして一つのお皿に盛りつけてもらったものです。パスタの方はアルデンテで仕上っていて、想像していたより、こってりしていない味付けでした。ゴボウの風味がしっかり出たソースと鴨の相性は良く、ゴボウの千切りもソースに入っています。
リゾットの方は、ゲリドンサービスで、大きなパルミジャーノ・レッジャーノを半分に割った中で、最後の仕上げをしてくれました。塩味は控え目で、まろやかな味のリゾットは、パルミジャーノ・レッジャーノの風味を充分生かしています。

肉料理の『若い下仁田葱とヴァンデ産仔鴨のグリル、ザクロ入りドレッシング』は、ボリュームたっぷりで、葱のいい香りがします。ヴァンデ産仔鴨は多少固めの肉質でしたが、良い風味を持っていて、グリルの香ばしさ、火の入れ方は良いと思います。ザクロを入れたドレッシングはおいしく、この料理によく合います。刻んだ玉葱、無花果の酸味も効果的です。

パンは、ごく普通のバゲットとゴマ入りのものでした。
ドルチェの『カボチャのパンナコッタとゴマのジェラート』(2種類盛りつけてもらったもの)は、パンナコッタ、ジェラートともシンプルなドルチェですが、カボチャとゴマ、それぞれの素材の味がしっかり出ていて、とても魅力的な仕上りです。
ドルチェの『ズコットとパッションフルーツのジェラート』(2種類盛りつけてもらったもの)は、ズコットにアーモンド、ナッツ、ピスタチオをかなり細かく刻んだものが入り、甘さは控え目にしていて、ジェラートはとてもジューシーで、酸味と甘味のバランスが良いドルチェでした。
食後の飲み物は、コーヒー、エスプレッソ、カプチーノ、カフェラッテ、紅茶が選べ、コーヒーは苦味と香ばしさがうまくバランスしていると思います。

ワインの品揃えは次の通りです。イタリアの赤ワインが30種類弱(中心価格帯¥5,000〜¥8,000)、イタリアの白ワインが十数種類(中心価格帯¥3,500〜¥9,000)と、このクラスのお店では標準的ですが、イタリア各地域をバランスよく揃えています。比較的リーズナブルなワインが多く、料理との価格のバランスも取れていて、選びやすいように感じました。食前酒と食後酒も、それぞれ数種類用意されています。

◆その他の情報
渋谷(東急百貨店本店内)等にも同名の兄弟店がありますが、完全なチェーン店というわけではなく、メニューも異なり、銀座店は1Fの「OPAQUE」の親会社の資本が、一部入っているようです。

   OPAQUE TANTO TANTOのページへ

   グルメ・ナビゲーター(ぐるなび) タントタント オペーク銀座店のページへ




   銀座・日比谷・日本橋地区のページへ   東京いい店真っ当な店?へ