リストランテ ルクソール Luxor(イタリア料理)


ルクソール Luxor リストランテ ◆場 所(港区白金台5−4−7 BARBIZON 25 2F)
白金台駅の1番出口を出て目黒通りを渡り、角のガソリンスタンドを左手にして外苑西通り(通称 プラチナ通り)を広尾方面に進みます。8分程度歩くと左手に出光のガソリンスタンドがあり、その角を左折してすぐの左手の建物にレストランがあります。駅から徒歩10分はかかります。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 南北線・三田線 白金台駅

◆電 話
TEL 03−3446−6900(FAX 03−3446−6978)

◆営業時間
ランチ 11:30〜15:00(L.O.14:30)
ディナー 17:30〜23:00(L.O.10:30)
 年中無休

◆雰囲気
レストランは建物の2Fにあり、屋外階段を上っていくと写真のテラスがあり、その手前がレストランの入口です。屋外のテラス席には男性が一人座ったオブジェが飾られていました。レストランに入ると左手すぐにレセプションがあり、予約リストをチェックして席に案内してくれます。
レセプションの奥は男性用・女性用それぞれのレストルーム(手前に段差があります。)、右手に曲がるとダイニングルーム(手前に段差があります。)で、左手にオープンキッチン、その手前がシェフズテーブル、右手にバーコーナーとカウンター席、さらに奥に進むと(ここにも段差があります。)、二・三番目の写真のメインのダイニングル−ムになります。なおレセプションの女性(和食ダイニングバーなどで一般的な黒のパンツスーツの女性)が席に案内してくれる時に、段差に注意を促してくれました。

ルクソール Luxor リストランテ ダイニングルームは写真のように一面が総料理長マリオ・フリットリ氏の写真を壁面照明(サイドの壁をミラー仕上げにして壁面の写真を大きく見せています。)にしていて、その壁面に沿ってベンチシートがあります。その他の席は一般のテーブル席で、使われているテーブルはダークブラウン色のしっかりした造りのもので、テーブルクロスなしでも使えるものでした。椅子も同色で、背もたれが皮のメッシュ状のものです。ブラウンのレザー張りのクッションは少な目ですが、しっかりした造りです。
壁面照明の反対側にはテラスがあり、ダイニングルームとはガラス扉で仕切られています。壁面照明に向かって右手奥には個室も用意されていました。床はブラウンのフローリング仕上げで、テーブルの間隔は写真のようにそれほど広くありません。落ち着いて食事をしたいのであれば、ベンチシートよりも、壁沿いのテーブル席を指定した方が良いでしょう。
全体にモダン&スタイリッシュなインテリアでまとめていますが、カトラリーを詰め込んだ装飾柱、 お皿をタイルのように使って仕上げた壁など遊び心に溢れていて、ワインセラーも壁に組み込まれていました。

照明はハロゲンライトを使ったダウンライト、マリオ・フリットリ氏の写真の壁面照明、 独特のデザインのシャンデリア(?)でベースに食器を使っています。 ダイニングルーム全体は明るさを抑えていましたが、テーブルの上は明るくしており、食事を頂くには充分な明るさです。
BGMはポップスやジャズボーカルの曲を主に流していて、お客の話し声も活発でしたので、満席では全体にかなり騒々しく感じるレストランでした。高級リストランテで落ち着いて静かな雰囲気で食事を楽しみたい思う人には、好みが別れるレストランかもしれません。

テーブルウェアに関しては次の通りです。ネルの厚手のアンダークロスの上にクロス2枚を掛けていて、1枚はコットンではなくリネン(亜麻)のようでした。食器はヴィレロイ&ボッホの白のモダンなデザインのものやガラス食器、カトラリーはステンレスのイタリア製です。ワイングラスは比較的容量の大きなもので、水用のグラスはブルーのガラス(どこまで水が入っているかわかりにくく、サービススタッフにとっては難しいグラスです。)です。他にモダンな花器を使ったフラワーアレンジメントとアルコール(リキッドキャンドル?)ランプが置かれていました。

レストルームは男性用・女性用それぞれあり、男性用はそれほど広くないですが、白い壁のシンプルでモダンなデザインにまとめています。洗面台は鏡が独特で、大判長形タイル程の大きさの角を面取りしたミラーをいくつも使っています。実用的ではないですが、ユニークなデザインです。洗面台には液体石鹸とペーパータオルの用意があり、ダイニングテーブルにあった同じフラワーアレンジメントも置かれていました。BGMは白のBOSEのスピーカーから大き目の音量で流れていました。

サービスに関しては、次の通りです。サービススタッフは日本人、外国人の構成で、全体に丁寧な印象で、料理やワインのアドバイスにも親切に対応してくれました。席の移動を希望した時も柔軟に対応してくれて好感が持てます。席に着いたらナプキンを膝にかけてくれたり、席をはずすとナプキンをきれいにたたんでくれるなど高級リストランテ的な対応もありました。満席の状況では、スタッフの人数は少なく感じますが、料理の出される間隔は適切で、照明が暗い不利な状況で、テーブルへの目配りも何とかクリアしていると言える状態でした。
客層ですが、コンテンポラリーでトレンディなレストランらしく若いカップル、シロカネーゼ風な人、外国人、子供連れなど多彩です。またマリオ・フリットリ氏の夫人(マダムとしてレストランで接客しているわけではありません。)が、家庭画報などの女性誌でモデルとして活躍した森下久美さんだからでしょうか、女性誌モデルとおぼしき人もいました。

ルクソール Luxor リストランテ ◆価 格
ランチ
 行っていないので不明です。
ディナー
 アラカルトの主な価格帯
  アンティパスト ¥1,600〜¥2,200
  プリモピアット(パスタ・リゾット) ¥1,700〜¥2,400
  セコンドピアット ¥3,000〜¥3,400
  フォルマッジオ ¥1,200〜/ドルチェ ¥1,000
   サービス料 10%

◆料 理
日本のイタリア料理界のイタリア人シェフとして有名なマリオ・フリットリ氏の料理ですが、どの料理も良質な素材を生かした高級リストランテに相応しい美味なるものでした。ただ選んだ料理はどれも想像通りの味で、このレストランのインテリアのように、もっと遊び心・冒険心溢れる、食べ手を驚かせるような料理が欲しいようにも感じました。アラカルトはアンティパスト、プリモピアット(パスタ・リゾット)、セコンドピアット、ドルチェが7〜8種類位でした。アラカルトの量は標準か少なめですが、普通の人ならアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェを食べれば充分だと思います。
以下の料理の写真はアラカルトのものです。

アミューズは、黒オリーブを刻んだものをカナッペ風にしたもので、スプマンテと良く合います。
アンティパストの『イタリアの春野菜アーティチョークと赤座エビのサラダ仕立て』は、サニーレタス、トレヴィス、アーティチョークがたっぷり使われたサラダで、赤座エビは軽くフリットしてありました。無花果? or プルーン?が使われているようで、リムに添えられたアーティチョークのピューレ(?)とともに良いアクセントになっています。

アンティパストの『桜のチップでスモークした貝類と野菜の取り合わせ 香草風味』は、スモークの香り付けがとても魅力的で野菜の美味しさが引き立っていました。野菜はトマト、カリフラワー、赤・黄パプリカ、ベビーコーンなどが入っていて、貝類はちょっと火が入りすぎなのが残念でしたが、鮑、ムール貝、赤貝などが入っていました。
アンティパストの『家禽ウサギと鵞鳥フォアグラのテリーヌ仕立て 芳しいトリュフの香り』は、オーソドックスなくせのないテリーヌでフォアグラは少なめです。季節でないせいか、トリュフの香りも控え目でした。

プリモピアット(パスタ)の『オマール海老を贅沢に使ったトマトソース仕立てのタリオリーニ』(写真は二人でシェアしてもらった一人分のもの)は、アルデンテに仕上がっていてオマール海老も思ったより入っていました。オーソドックスなソースですが、塩分は意外と強めでした。揚げたバジリコが添えられていました。

セコンドピアット(肉料理)の『柔らかい仔羊のロースト 森の茸と数種のハーブを香らせて』は、とても柔らかい肉質の仔羊で淡白な味わいで火入れの具合も良いものでした。付け合せはポレンタの中にゴルゴンゾーラチーズを入れたもの、マッシュルーム、グリーンアスパラガス、プティトマトなどです。フィンガーボウルも用意されました。

パンはなかなか美味しいハードパンで、軽く温めてあり、オリーブオイルにバルサミコ酢を入れたものが用意されました。

ドルチェの『ベネズエラ産上質チョコレートのタルト ヘーゼルナッツ、ピスタチオを添えたキャラメルソースで』は、オベリスクのようなユニークな形状のタルトで、上質と謳っているように、カカオの風味がたっぷりで甘さも控え目にした上品な仕上がりです。
ドルチェの『ココナッツ風味のなめらかパンナコッタ パッションフルーツのソース』は、トロッとした舌触りが魅力的なパンナコッタで、パッションフルーツの風味がたっぷりで、ココナッツ風味は控え目でした。
食後の飲み物は、各種のコーヒーと紅茶、ハーブティーが選べました。

ワインの品揃えに関しては次の通りです。イタリアの白が30種類弱(¥5,000〜¥20,000位)、イタリアの赤が50種類位(¥5,000〜¥50,000位)、カリフォルニアの白が数種類(¥7,000〜¥10,000位)、カリフォルニアの赤が10種類位(¥8,000〜¥30,000位)、フランスの白が数種類(¥6,000〜¥20,000位)、フランスの赤が数種類(¥10,000〜¥50,000位)、スプマンテが数種類(¥6,000〜¥15,000位)、シャンパーニュが数種類(¥7,000〜¥30,000位)でした。また特別セレクションのヴィンテージ・ワインもありました。価格的には¥10,000位のワインが多く、料理とのバランスが取れていて、飲み頃のワインが揃っていました。

◆その他の情報
総料理長のマリオ・フリットリ氏は、アンジェロ・パラクッキ氏(イタリア料理)、ポール・ボキューズ氏(フランス料理)の下で働いて来日し、東麻布・銀座のリストランテ「イル・ピノーロ」の総料理長を経て、このレストランの総料理長になっています。
リストランテ ルクソール Luxorは、業務用厨房機器大手の(株)フジマックの関連会社、(株)アトリュークスが運営しています。

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