ベリーニ トラットリア(イタリア料理)


◆場 所(港区六本木3−14−12 秀和六本木ビル1F)
地下鉄六本木駅3番出口から出て、六本木交差点をアークヒルズ方向に渡ります。外苑東通りを飯倉方向(東京タワーの方向)に向かい、100m位歩いた、ビルの1Fがガラス張りのテラスになっているレストランがベリーニ トラットリアです。駅から徒歩4〜5分程度です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅

◆電 話
03−3470−5650(FAX 03−3470−5487)

◆営業時間
ランチ  11:30〜15:00(LO 15:00)
ディナー 18:00〜23:00(LO drink 22:00)
   年中無休

◆雰囲気
TOKYO ITALIANと銘打って、和の食材を積極的に取り入れたイタリアンレストランですが、気軽に利用できるトラットリアでもあります。六本木のレストランとしては、欧米の外人客に人気が高いレストランで、サービススタッフも1/3は外人(日本語は片言の人が多い。)です。外人客が多く皆さん食べるだけではなく、大いに会話を楽しみにレストランに来ていますので、もの静かな雰囲気でかしこまって料理を食べるというレストランではありません。欧米のトラットリアのような活気のある雰囲気のレストランです。
レストランに入ると、左手壁沿いに小さなレセプション兼キャッシャー、その奥にバーカウンター、一番奥にオープンキッチンとなっていて、右手が喫煙席のダイニングルームで、入口より一段高くなっています。(喫煙席のダイニングルームに向う時に注意が必要です。)
ダイニングル−ムは二つに別れ、奥のオープンキッチンに面したスペースが禁煙席(入口から見えませんが、意外と大きいスペースです。)、外苑東通りに面したスペースは喫煙席で(通りに面していますが、ガラスで仕切られていて、通りの騒音はあまり聞こえません。)、ダークブラウンの壁で仕切られています。その壁の右手にレストルームがあります。

ダイニングルームの床はブラウンのフローリング、壁は白とライトブラウン色に仕上げていて、さほど高級感のあるインテリアではありませんが、外からガラス越しに見た雰囲気は、配色や照明が落ち着いているので、「ここで食事してみようか」と思わせるような気にさせます。現にレストランを探して通りを歩いている人が、予約なしで入り口のメニューを見て何人も入ってきます。
各テーブルの間隔は広くはありませんので、隣席の会話もよく聞こえてしまいますが、フロアが広いので、さほど狭苦しい感じはしません。
使われている椅子はラタンのものと木製のもので、座り心地は固目で、オープンキッチンと反対側の壁一面のダークグレーのレザーのベンチシート(喫煙席・禁煙席双方にあります。)の方がゆったりした感じがします。落ち着いて食事を取るにはベンチシート側の席の方が良いでしょう。

照明はダウンライトと間接照明を使っていて、ムードを出すためか多少暗めですが、それほど気になるほどではありません。BGMはポップスなどの曲が流れていて、席がかなり埋まっている場合は、皆さんの話し声もかなり聞こえてきますので、もう少しを音量を下げた方が良いと思います。

テーブルウェア関係は次の通りです。クロスは金属脚のテーブルトップの上に白のクロスをかけ、その上に大きな白い紙をのせていて、ナプキンも紙でした。食器は白のシンプルなデザインのもので、余計な柄がないので盛り付けは映えます。カトラリーは無名のもの、水用のグラスは一般的なものですが、ワインをボトルで注文すると、中容量の専用のワイングラスを用意してくれましたので、ワインを楽しめます。

レストルームは喫煙席と禁煙席を仕切る壁沿いに右手の奥に進むとあります。男性用、女性用別れていて、男性用はコンパクトにまとまっていて、壁は主に白のタイルを使い、床はこげ茶の大理石模様のクッションフロア(?)でした。黒のカウンターには液体石鹸、ペーパタオルの用意があり、他には電動式タオルも設置してあります。BGMもダイニングルームと同じ曲が、大き目の音量で流れていました。

サービスに関してですが、スタッフは7〜8名ほどで、席が7割位埋まった状況で、料理の出される間隔は丁度良いと思いました。ただ席数が多いためか、料理を運ぶことが中心で、最初にボトルを持ってきた時は、ワインのサービスをしてくれましたが、その後は特に空のグラスに気をつけてはいないようです。料理の説明も特になく、高級レストランと同等のサービスを期待しても無理のようですので、ここでは料理とレストラン自体の活気を楽しんだ方が良いでしょう。

◆価 格
ランチ
 ¥1,200〜
  日曜日はランチコースがありません。

ディナー ¥3,800
  ¥3,800のコースの構成
   前菜、パスタ、魚or肉料理、ドルチェ、食後の飲物
 アラカルトもあります。
 アラカルトの主な価格帯
  前菜・パスタ・リゾット ¥1,500前後/魚・肉料理 ¥1,500〜¥2,000
  ドルチェ ¥600〜¥1,000
   サービス料 10%

◆料 理
¥3,800のコースの料理は、前菜、パスタ、魚・肉料理を2〜3種類選べます。料理は和の食材を大胆に取り入れていて、素材の持ち味を活かしたシンプルな調理の料理が多いようです。前菜、パスタ・リゾット、魚・肉料理のアラカルトはどれも数種類あり、アラカルトでもさほど高くないので、シェアして食べても楽しいと思います。
以下の料理の写真はすべてアラカルトのものです。

前菜の『ひすい茄子と穴子のサラダ 甘酸っぱい赤ワインソース』は、適度に甘酸っぱいソースが質の良い穴子によく合う料理で、ひすい茄子にはしょうがが使われていました。赤ワインソースとなっていますが、バルサミコとポルト酒も使われているように思います。
前菜の『前菜5種盛合せ』は、海の幸のマリネ、鶏レバー、トマト味のインゲン豆、カニとポテトのサラダ(?)などを盛り合わせたものです。スプマンテやワイン飲みながら、アンティパストを楽しむには充分かもしれませんが、料理として「これは個性的で、魅力的」と呼べるようなアンティパストは残念ながらなく、一般的なアンティパストを幾つか盛合せした一品に留まっているように感じました。

ピッツアの『ナポリ風アンチョビ、ニンニク、セミドライトマトのピッツア』は、クリスピータイプの生地を使ったオーソドックスなピッツアでした。アンチョビの塩辛さも程良く、ドライトマトには相性の良いオレガノの風味がしています。
ピッツアの『生ハムとルッコラのピッツァ』も、オーソドックスなピッツアで、ちょっと冷めて出されたのが残念でしたが、生地の焼き加減は良く、ルッコラが新鮮です。生ハムは塩気がそれほど強くなく、パルミジャーノの味も効果的で、とても食べやすいピッツアでした。

リゾットの『北海生ウニと青のりのリゾット』は、リゾットと言っても、フォルマッジオの風味よりも、青海苔や生ウニの風味が支配的で、和風リゾットとでも呼びたい料理です。人によって好みの別れる料理ですが、お米自体はアルデンテで仕上っていました。
パスタの『北海生ウニとマスカルポーネのフィットチーネ』は、クリーミーなパスカルポーネ(生クリームも使っていると思いますが)と旬の生ウニとの相性がとても良いパスタでした。塩加減が良く、パスタもアルデンテで、ウニの風味が生きています。
パスタの『阪東もち豚と新鮮野菜のパスタ ゆずこしょう風味』は、豚肉とは思えないような、とても柔らかくてジューシーな豚肉を使ったパスタで、和風に仕上げています。ガーリックの香りが食欲をそそり、ズッキーニ、インゲンなどの野菜のサクサク感も楽しめました。

肉料理の『牛タンと旬野菜のグリル おろしワサビと一緒に』は、シンプルなグリル料理で、おろしワサビがさっぱりした後味にしてくれます。問題なのは肉質の固い牛タンを厚切りにしていることで、噛み切れなくて苦労します。薄切りにしてさっと火を通して仕上げるべきでしょう。

ドルチェはそれほど凝ったものはなく、タルト系などのパティスリーを数種類、アイスクリーム、ムース、タルトなどのオーソドックスなものでした。
食後の飲物はエスプレッソ、コヒー、カプチーノ、紅茶などが選べます。

ワインの品揃えは以下の通りです。イタリアの赤・白を中心に¥3,000〜¥9,000位の範囲で二十数種類揃え、スプマンテ、シャンパーニュの用意もあります。ワインの他にビール、カクテル、食前酒、食後酒の用意もあり、ワインリストとは別のリストになっていました。

◆その他の情報
都内にイタリアンを始めとして、いろいろな業態の飲食店を展開している(株)ワンダーテーブル[旧 富士汽船(株)]のグループレストランで、イタリアンの姉妹店としては、横浜ランドマークプラザにベリーニ トラットリア(TEL 045−222−5570)、銀座三丁目にリストランテ ベリーニ(TEL 03−3535−6010)、都内各地にベリーニ カフェがあります。
席数の少ない高級レストランではありませんので、大人数で利用したり、席の指定をしない限り、金・土曜日以外は予約がなくても利用できると思います。

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