ベトナミーズ シクロ(ベトナム料理)


ベトナミーズ シクロ ◆場 所(港区六本木6−6−9 ピラミデビル1F)
六本木駅の3番出口から出て、出口に隣接したラピロス六本木のビルの1Fフロアに六本木通りと反対の裏の出口(芋洗坂方面)がありますので、そこからピラミデビルのある裏通りに出ます。その通りを六本木ヒルズ方面に数十m位進んだ左手にピラミデビル(ブティックやレストランが入ったビルです)の中庭の一番奥にレストランがあります。駅から徒歩1〜2分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅

◆電 話
03−3478−4964(FAXも同じです。)

◆営業時間
11:30〜15:30(月〜金)/12:00〜14:30(土・日・祝)
18:00〜23:30(月〜水)/18:00〜24:00(木〜土)/17:00〜22:30(日・祝)
   年中無休

◆雰囲気
近年料理でもアジアン・エスニックが流行しており、クイーン・アリスの石鍋氏も「ヴェトナム・アリス」を都内に多店舗展開しています。アジアンの中でもベトナム料理は、フランスの旧植民地だった影響か、あまり唐辛子や香辛料を多用しないで、香草を使って素材の味を生かしたシンプルな料理が多く、「ベトナム風生春巻き」はロックフィールド(RF1)の惣菜としても売られるほど一般的です。
ベトナミーズ シクロ 「ベトナミーズ シクロ」はモダンでスノッブなアジアンをテーマに、2000年6月にオープンした、都会的でおしゃれなインテリアの大型のベトナム料理店です。
レストランのエントランスには、写真のようにCYCLO(ベトナムの人力車?)が置いてあり、ここにメニューを掲示しています。大きな木製の両開きドアを開けてレストランに入ると、レセプション&バーカウンターがあり、、左手にガラス(?)のライトアップされたブリッジがあります。ブリッジの先にはバンブーガーデンコートと呼ばれる、バンブーに囲まれたスタイリッシュなダイニングスペースがあります。

メインのダイニングルームはレセプションを越えて右側にあり、長方形で数十席は楽にあるようです。一番奥の壁沿いにはベンチシート、右手の壁沿いには窓のあるテーブル席、手前の壁沿いにはソファ風のチェアを置いたテーブル席もあります。奥行きのあるベンチシートの席は、隣とのテーブルの間隔はあまり広くありませんが、全体に見ると通路はかなり広く、テーブルの間隔もゆったりしていますので、落ち着いて食事が楽しめます。同じ価格帯のフレンチレストランと比べると、かなりゆったりしています。
アジアンのインテリア雑貨、茶器を飾るなど、インテリアはアジアンをベースにしていますが、どこか都会的でモダンな雰囲気にまとまっています。テーブル(円形のテーブルが多い)と椅子はダークブラウンのしっかりした作りのもので、クッションはありませんが、座り心地は悪くありません。
照明はムードを出すために全体に明るさを落としていますが、ダウンライト、壁に埋め込まれた幾何学模様の照明(いくつもの個性的なデザインの茶器をライトアップしています。)、ブラケット、メタルの小さなペンダント(ベンチシート用)を使って、テーブルの上は充分な明るさを確保しています。
レストルームは、レセプションの奥を進んで左に曲がり、通路(左手に厨房、右手に個室があります。)の一番奥に男性・女性用の2室あります。男性用は天井をバンブーで仕上げていて、スタイリッシュな洗面台には液体石鹸、ペーパータオルの用意がありました。

サービスに関しては、フレンチレストランのディナーコースではないので、料理は適当な間隔で配膳されますが、特に困ることはありませんでした。テーブルの上の料理や飲物の量に注意しながらサービスしている感じはしませんので、用があれば呼んでサービスしてもらいましょう。サービス自体は丁寧で、サービスしてくれた人は気持ちの良い応対でした。入出店時のレセプションの対応に関しては、一般的なレストランの対応です。

ベトナミーズ シクロ ◆価 格
ランチ  ¥1,200〜¥1,800(セットメニュー)
ディナー
 アラカルトの主な価格帯
  前菜・スープ ¥350(生春巻き1本)〜¥1,200/魚・肉料理 ¥1,300〜¥1,800
  麺・ごはん類 ¥900〜¥1,200/デザート ¥500〜¥600

◆料 理
ランチはセットメニューですが、ディナーはアラカルトで、前菜・スープ、魚・肉料理、麺・ごはん類とも数種類以上ありますので、お好きな料理をいくつか注文し、取り分けて食べられます。写真のように、生春巻き(一本単位で注文)を除いて、一品の量は比較的多く、二人で食べてちょうど良いように思いました。料理によっては香草などを使った生野菜がたっぷり付きます。
料理は香草を使ってシンプルに調理し、素材の味を生かすようにしており、「エスニックは辛くて苦手」という人にも受け入れられる料理になっています。ただ香草(特にミントや香菜)やライムを多用するのと、付け合せの生野菜がどの料理も似ていて量も多いので、全体に単調な味になりがちです。注文する時は、味に変化があるように料理を選択した方が良いでしょう。

サービスの生野菜には、三種類のタレとライムが添えられていました。一種類のタレを除いてはあまり辛くなく、いろいろな野菜の味が楽しめます。
前菜の『海老蒸し春巻き』(2本)は、海老がたっぷり入ったもちもちした食感の春巻きで、大蒜のスライスを揚げたもの、葱などがかかっています。食べ始めは甘さを感じますが、後から辛さが残ります。
定番の前菜の生春巻きは、ライスペーパーを使ったオーソドックスな仕上がりで、生野菜の三種類のタレを使って食べるようになっていました。

スープの『蟹とホワイトアスパラガスのスープ』は、香菜、モヤシ、玉子人参も入ったとろみのあるスープです。蟹、玉子、ホワイトアスパラガスがほど良く溶け合い、赤唐辛子も入っていますが、味はマイルドです。
スープの『レバーと香草の胡麻のスープ』は、香草と胡麻を使って、レバーのクセをある程度抑えていて、見た目よりも辛味はあまり感じません。入っているレバーの量も多く、スープにしてはボリュームがあります。

魚料理の『旬の白身魚の蒸し物』は、脂の少ない淡白な白身魚を使っていて、使われている香草もクセがあまりなく、エスニック風なインパクトのある味を求める人には、多少物足りなく感じるかもしれません。
肉料理の『豚の柔らか角煮』は、下にモヤシが敷いてあり、醤油風味で柔らかく仕上げてありました。中華のトンポーローのようにとろみの付いた餡はなく、さっぱり頂けます。ヌクマムとココナッツジュースでじっくり煮込んだ料理ですが、ココナッツ風味は非常に控え目です。
肉料理の『鴨のベトナム風香草ロ−スト』は、甘味のある中にピリ辛が少し入ったソースが使われていて、火の通り具合も良いと思いました。鴨肉も柔らかく、メインの料理に相応しいと思います。

麺類の『牛肉のフォー』(Sサイズ)は、さっぱりしたライスヌードルを使ったベトナムの定番料理で、ランチコースにもあります。柔らかい牛肉がたっぷり入り、スープはマイルドで香菜も控え目に使われています。
麺類のお米を使ったベトナム風麺は、うどんのような、冷麦のような、でも味は米っぽい独特の白い麺です。生温かく仕上げていて、他の料理と同様に生野菜がたっぷりつきます。スープは少なく、味もさっぱりしています。フォーと同じ麺を使っているかどうかわかりませんが、こちらの方が米っぽく感じました。
デザートの『緑豆餡入り白玉だんごのチェー』は、温かい善哉風のデザートですが、甘さはとても控え目です。緑豆餡は全く甘くなく、きな粉のような味で、塩味を少し効かせています。ココナッツ風味が南国を感じさせます。見た目はそれほどの量に感じませんでしたが、食べてみると

飲み物に関しては、カクテル、ビール(ベトナムのものも)、ワイン(グラス、カラフェ、イタリアワインなどのボトルの用意がありました)などいろいろな種類を取り揃えていて、価格的にはグラスで¥800以下のものが大半です。料理に合わせて、気軽にいろいろなお酒を選ぶことができます。

◆その他の情報
100席以上の大型店ですが、週末の夜はかなり混雑しており、予約をした方が良いでしょう。
8〜10名程度が利用できる個室もあります。

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