イタロ プロバンス(フランス・イタリア料理)


イタロ プロバンス ◆場 所(港区赤坂1−12−33 ANAインターコンチネンタルホテル東京36F)
溜池山王駅の13番出口(銀座線、南北線のホームから5分以上かかります。)を出ると、目の前にホテルのあるアークヒルズがすぐ目の前に見えます。アークヒルズの屋外エスカレーターでロビー階(2階)に上がります。ホテルの入口を入り、フロントオフィスを右手に見て奥に進むとカスケイドカフェの入口右にエレベーターホールがあります。そのエレベーターで36Fに上がり、左手に進むとレストランの入口です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・南北線 溜池山王駅/南北線 六本木一丁目駅

◆電 話
03−3505−1415

◆営業時間
11:30〜14:30(L.O.)
17:00〜22:00(L.O.)
無休(貸切営業による営業時間変更あり)

◆雰囲気
アークヒルズにあるANAインターコンチネンタルホテル東京のレストランはリニューアルされ、メインダイニング的な位置づけの正統派フレンチレストランであったローズルームは閉店し、日本料理、中華料理、鉄板焼き、寿司、ダイニングカフェなど、各種のレストランを一同に取り揃えるようになりました。イタロ プロバンスはその店名からわかるように、南仏プロバンス料理とイタリア料理を融合したという料理のレストランです。レストランは36Fの高層階にあり、エレベーターを降りると右手にマンハッタン ラウンジ、左手に一番上の写真のイタロ プロバンス ダイニングがあります。

イタロ プロバンス レセプションで予約のチェックをしてもらい奥に進むと二・三番目の写真のダイニングルームがあります。パンフレットの写真などでは、ライティングの工夫で場所によりコントラストが強調され、スタイリッシュなインテリアに感じましたが、実際目にしてみると、意外にフラットな照明でごく一般的なモダンなインテリア(インテリアのコンセプトはマンハッタンのレストランです。)のように感じます。黄色の曲線のライティングを施した天井、花を樹脂で固めたオブジェ(二番目の写真)、間接照明の曲面の柱などおもしろいインテリアをところどころに使っています。

床はレッドの太いストライプが入ったダークブルーの絨毯敷き、壁は模様の入ったオフホワイトです。 テーブルの置き方はあまり整列していなくて、メインの通路といったものはないようです。肘掛のある椅子(色はレッドとダークグレー)は、クッションは少なめですが、しっかりした布張りのもので、座面の奥行きが深いので、背もたれの腰の部分に共布のクッションが置かれていました。

照明はハロゲンタイプのスポットライトを主に使い、所々に間接照明を使っていて、テーブルの上は食事をするには十分な明るさを確保しています。BGMは適度な音量でジャズが流れていました。

テーブルウェアは次の通りです。しっかりした造りのテーブルの上にクロスが1枚、食器はプレゼンテーションプレートはこのレストラン・オリジナルの四角いガラス製(アミューズの写真参照)、料理用は主にニッコー、ナルミの白、ワイングラスは無名のものでしたが、薄いガラスを使った中容量のもの、カトラリーはイタリア製のステンレスのメプラ(MEPRA)社でした。
テーブルの上にはティーキャンドルとプティフラワーも置かれていました。

レストルームは入口付近に男性用、女性用があり、隣のマンハッタン ラウンジと共用になっています。男性用は白の大理石と黒の御影石(?)を使ったスタイリッシュで豪華なインテリアで、照明はハロゲンタイプのダウンライトを使っています。洗面カウンターには液体石鹸、ハンドタオル、歯ブラシの用意がありました。

サービスに関しては次の通りです。入店から席への案内はスムースで、テーブルの基本的なサービスはしっかりしていて、席が6割位埋まった状況で、料理の出される間隔、テーブルへの目配りは十分で、グラスの飲み物の量もきちんとチェックしています。ワインのアドバイスも丁寧でした。ホテルらしい卒のないサービスといった印象なので、街場のレストランのようなフレンドリーな応対は控えめです。シェフは顔見知りのお客様には挨拶に伺っていました。出店時も丁寧な応対で気持ちよくレストランを利用できると思います。

イタロ プロバンス ◆価 格(サービス料、消費税込み)
ランチ ¥2,888/¥3,234/¥4,043/¥5,775
ディナー
 ¥6,930(アミューズ、前菜、パスタ、肉料理、デセール、食後の飲み物)
 ¥9,240(アミューズ、前菜、パスタ、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲み物)
 ¥11,550(アミューズ、前菜二品、スープ、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲み物)
 アラカルトの主な価格帯(Halfが選べる料理もあります。)
  前菜 ¥1,700〜¥4,000/魚・肉料理 ¥4,000〜¥6,000
  デセール ¥1,000〜¥1,500

◆料 理
料理の写真をご覧になればわかるように、どの料理も軽い印象のソースを控えめに使っていて、このレストランのコンセプトに沿った料理となっています。全体に味付けも軽いので、フランス料理の古典的な重たいソースが苦手な人に受け入れれやすい料理です。使われている素材は良質で、素材本来の味を生かした調理法になっていました。野菜、ハーブ、きのこ、オリーブ、ビネガーなどを多用しし、鮮度のある魚介や肉料理と組み合わせた料理と、パンフレットにあります。
コースの料理の内容は基本的に決まっていて、価格により料理の品数が異なります。メインディッシュに追加料金で和牛フィレ肉を選べるのが日本のホテルのレストランらしいと思います。なおメニューの料理名にフランス語表記はなく、日本語と英語で表記されていました。
以下の料理の写真はコース料理のものです。

アミューズは、真鯛のカルパッチョで上にハーブ、アンチョビ(?)がのっていました。食前酒にシャンパーニュを頼んだ人には最適です。

前菜の『スカンピと帆立貝 洋梨とジンジャーのコンポート添え スパイシーキャロットソース』は、ふっくらした仕上がりの甘いスカンピと帆立貝が印象的な料理でした。帆立貝の下には人参の千切りが敷いてあります。スパイシーキャロットソースと書いてありますが、控えめなスパイシーです。奥のソースはバジルソースです。

パスタの『鴨と蚕豆のペンネ』は、パルミジャーノ・レッジャーノのスライスがのった、オーソドックスなパスタです。蚕豆は柔らかく、鴨肉との相性は良く、ペンネはアルデンテで仕上がっていました。

魚料理の『本日の魚料理 その日の調理法で』は、真鯛のロースト ガーリッククリームソース添えで、茹でた黄、赤、緑のズッキーニが添えられていました。ガーリックの使い方は控えめで、もう少し真鯛の皮がパリパリに仕上がっていればと思います。

肉料理『仔羊のローストとその胸腺肉のブロシェット なすのシャルロット添え タイム、蜂蜜とカレー風味ソース』は、かなり柔らかい上質な仔羊(ニュージーランド産のようです。)を使っていて、まろやかなソースが印象的です。メインディッシュにしては一切れなのが多少物足りなさを感じますが。カレー風味のソースとありますが、カレーの使い方は非常に控えめです。胸腺肉のブロシェットにはベーコンが添えてあり、茄子はペースト状になっていました。

パンはホテル自家製のものを三種類用意してありました。特に温めていませんでしたが、このレストランの料理に合うように、ハーブやドライフルーツを使ったパンで、写真のようにエキストラバージンオリーブオイル(くせがないオイルです。)が用意されます。

デザートの『レモンシュブーストのパートブリック焼き ベリーのソルベ添え』は、生温かく甘いレモンシュブーストがパリパリに焼かれたパートブリックに入っていました。

食後の飲み物は、コーヒー各種、紅茶などが選べ、プティフールもサービスされました。

飲み物に関しては次の通りです。ワインはフランスのワインが60%位を占め、次にイタリアとUSA、他にスペイン、オーストリア、チリなどのワインも揃えています。白ワインに関して、シャルドネが二十数種類(¥10,000〜¥30,000位)、ソービニヨンブランが十種類位(¥6,000〜¥25,000)、他にリースリングなどがあります。赤ワインに関して、ピノノワールが二十数種類(¥10,000〜¥60,000位)、カベルネソービニヨンが二十数種類(¥10,000〜¥50,000位)、他にメルロー、ジンファンデルなどがあります。シャンパーニュは二十数種類(¥10,000〜¥40,000位)で、グラス・シャンパーニュは¥2,000でした。

◆その他の情報
6〜10名程度まで利用できる個室(個室料が必要)が三室あります。喫煙席の用意があります。

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