ラ・スウィット La Suite(フランス料理・ワインバー)


◆場 所(港区六本木1−3−40 アークヒルズ ディー D 内)
六本木1丁目駅の3番出口を出ると、正面にアークヒルズのアーク森ビルが見えます。そのアーク森ビル沿いの坂道を数十m上っていくと、アークヒルズのカラヤン広場への出入口があります。そこを入って右手の一番手前の建物にバー・クラブ D(ディー)があり、その中にラ・スウィット La Suiteがあります。3番出口から徒歩2分程度です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 南北線 六本木一丁目駅

◆電 話
03−3505−0562

◆営業時間(ビストロ
11:30〜15:00(ラストオーダー 14:30)
18:00〜11:30(ラストオーダー 10:30)
   日曜・祝日休み

◆雰囲気
ホテル西洋銀座(田崎真也氏がソムリエの時代)、クイーンアリスなどでソムリエを務めた広瀬一峰氏が独立して経営するビストロ&ワインバーで、かって麻布十番にありましたが、アークヒルズに移ってきました。レストランはクラブ ディー内にあり、入口は共通ですがフロアは別れています。

クラブ ディーに入ると正面にカウンターバー、左手奥にレストルームがあり、右手に進むとラ・スイートのダイニングルームになります。ダイニングルームは正方形に近く、入口から見て右手が下まであるガラス窓で、一部がガラスドアになっていますが、出入りはクラブ ディーの出入り口を使います。ダイニングルームの一面がガラス窓で、外から中の雰囲気が見えますので、事前にレストラン全体の雰囲気を知ることができます、

ダイニングルームの手前左手には三番目の写真のバーカウンターとセラーがあり、その奥が厨房の出入り口となります。左手と正面の壁沿いにはブルーグレー色のベンチシートがあり、二番目の写真のように壁にはワインのラベルを額装したものや、モダンアートが飾られていて、床は明るいブラウンのフローリング仕上げです。ダイニングルームの中央は普通のテーブル席で、使われている椅子はがっしりしたものではありませんが、座り心地は悪くありません。
リーズナブルなこぢんまりとしたフレンチレストランですので、テーブルの間隔はさほど広くありませんが、巷のビストロのようにガヤガヤしたところはなく、落ち着いて食事を頂ける雰囲気にまとまっています。

照明は主にハロゲンタイブのダウンライトを使っています。ワインバーでもあるので、ダイニングルーム全体は暗めですが、テーブルの上をライトアップしていますので、食事をするには充分な明るさです。

テーブルウェア関係は次の通りです。金属脚のテーブルの上にネルのクロスを敷き、その上にクロスが2枚、さらにその上にダークブラウンのランチョンマットが置かれていました。カトラリーはカジュアルなデザインのクリストフルのホテルラインのものが用意されますが、箸の用意もあり、ワインコルクの箸置きの上にセッティングされています。食器は主に外国のもので、ワインバーらしく、ワインをボトルで注文すると、ワインの地方に合わせたリーデルのグラスが用意されました。

レストルームはクラブ ディーのフロアの方にあり、男性用、女性用があります。クラブ ディーのインテリアが、バー&クラブによくあるクール&モダンを基調としたデザインですので、レストルームもそれに合わせたインテリアです。男性用はそれほど広くありませんが、こぎれいにまとまっています。

サービスに関してですが、メートルがしっかりして、てきぱきしている人でしたので、席が90%埋まった状況でも、料理、ワインのサービスとも申し分ありませんでした。広瀬ソムリエもテーブルを回って話しかけてくれ、勿論ワインのアドバイスもしてくれます。入出店の対応も丁寧で、コートを着る手伝いをしてくれるなどのサポートもきちんとしています。席につくとおしぼりのサービスもありました。

◆価 格
ランチ
 ¥1,800/¥2,800(サービス料込み)
ディナー
 ディナーコース
  ¥3,500
   前菜、スープ、魚または肉料理、デセール、コーヒー
  ¥4,500
   前菜、スープ、魚料理、肉料理、デセール、コーヒー
  シェフのおまかせコース ¥6.000
  時季により特別料理のコース、アラカルトもあります。
   アラカルトの主な価格帯
    前菜 ¥1,200〜¥1,800/魚料理 ¥1,800〜¥2,000
    肉料理 ¥1,800〜¥3,000/デセール ¥1,000前後/チーズ盛り合わせ ¥1,200〜
  サービス料10% テーブルチャージあり

◆料 理
レストランのパンフレットなどでは、「ビストロ&ワインバー」と謳っていますが、ディナーコースの料理は、同じアークヒルズにある「オー・バカナル」のようなビストロの料理ではなく、本格的なフレンチレストランの料理です。料理はプリフィクスで、前菜、魚料理、肉料理を数品から選択できました。料理によっては(フォアグラなどの料理)追加料金が必要ですが、料理の内容から判断してリーズナブルな価格設定になっていると思います。オーソドックスな料理をベースに、素材を活かしたシェフオリジナルな味付けはなかなか楽しく、盛り付けも丁寧です。

以下の料理は、通常のプリフィクスのコース料理ではなく、特別料理(¥5,000)のものですので、ご注意ください。
前菜の『三陸産生ガキ キャビア入りクリーム風味 スモークサーモンのタルタル仕立て』は、シャンパーニュー風味(?)のクリームがのせられた生ガキで、スモークサーモンとの組合せも良く、魚の形をしたトーストが添えられていました。キャビアの量はお値段からして当然少ないですが、風味は楽しめます。
前菜の『フォアグラとサツマイモのミルフィーユ仕立て 小さなイチジク添え』は、付け合せを含めて相性の良い食材の組合せばかりですので、全体の味のハーモニーは申し分ありません。鴨のフォアグラの質も良く、オーソドックスな甘酸っぱいソースが添えられていました。

魚料理の『オマール海老のラビオリ、カプチーノ仕立て』は、牛乳を使ったカプチーノ仕立てで、味付けに柚胡椒を使っているようです。塩加減が少し強いように感じましたが、オマール海老の甘さは十分感じられます。
魚料理と肉料理の間にはシャンパン風味のグラニテが出されました。
肉料理の『鹿ロース肉のロースト、クラシックスタイル』は、クラシックスタイルと書いているように、オーソドックスな赤すぐりを使った甘目のソースで仕上げてあります。鹿肉はとてもジューシーというわけではないですが、柔らかい肉質でした。写真のようにユニークな盛り付けです。

パンは温めてあり、写真のようなバスケットに、バゲットなどのパンが用意されました。
デセールはとても美しい盛り付けで、家の形をしたショコラ風味のパティスリーにフランボワーズのグラースが添えられています。素材の組合せもオーソドックスですが、全体の甘さもほど良いと思います。
特別料理でなく、通常のコース料理でもプティフールはサービスされ、食後のコーヒーと一緒に楽しめます。

ワインの品揃えは次の通りです。ボルドーの赤が90種類位(¥10,000〜40,000位)、ブルゴーニュの赤が数十種類(¥6,000〜¥40,000位)、ブルゴーニュを中心とした白ワインが30種類位(¥5,000〜¥20,000位)、シャンパーニュが十数種類(¥10,000〜¥40,000位)で、銘嬢ワインを中心にした品揃えです。料理の値段を考慮すると、¥10,000以下のワインの充実が望まれます。

◆その他の情報
週末の金曜日は混みますので、予約してから行きましょう。

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