グンデル  GUNDEL(ハンガリー料理)



◆場 所(H-1146 Budapest,Allatkerti ut 2.)
ハンガリー ブダペストの最高級レストラン グンデルなので、タクシーで行く人が多いと思いますが、地下鉄でも行くことができます。ペスト地区の英雄広場の近くにあり、地下鉄M1 英雄広場 Hosok tere駅から徒歩5分位の豪華な洋館のレストランです。

◆電 話
TEL (36 1)468−4040
FAX (36 1)363−1917

◆営業日時
12:00〜16:00/18:00〜24:00
  無休(クリスマスなど一部除外日があります。)

◆雰囲気
1894年創業という歴史のあるレストランで、ブダペストで一番というよりハンガリーで一番の高級レストランで、世界的にもハンガリー料理の名店として名が通っています。レストランの入口には写真のようなライトアップされたゲートがあり、タクシーから降りると、ドアマンがドアを開けて迎えてくれます。
ライトアップされた豪華で美しい洋館(古ぼけたところは全くなく、真新しいきれいな外観です。)に入ると玄関ホールがあり、正面にメインダイニングルームへの入口、その右手にグンデルのグッズを販売しているコーナー、手前右手に地下のレストルームに行く階段がありました。壁沿いには椅子が幾つか置かれています。玄関ホールには予約リストを持った女性が立っていて、ここで予約をチェックして、ダイニングルームのテーブルに案内してくれました。

長方形のダイニングルームはとても広く、100名以上収容できそうです。建物の外装と同様に内装は真新しくとてもきれいで、写真のように天井は高く、磨きこまれた丸い柱のそばに大きなフラワーアレンジメントが飾られています。壁沿いはベンチシートで、フロアは一般のテーブル席となっていて、テーブルの間隔はそれほど広くありませんが、ゲリドンサービスでも充分なスペースがあり、気持ち良く食事を頂ける空間だと思います。

ダイニングルームの床はベージュの柄の入った絨毯敷き、壁もベージュを基調にしていて、絵画もかかり、落ち着いたインテリアです。最高級レストランに相応しい華やかでゴージャスなダイニングルームで、ディナータイムでは中央奥の楽団席にバンドも入り(バイオリンの人が各テーブルを回って演奏することもあり、リクエストを受け付けてくれます。)、一層華やかな雰囲気となります。会話のざわめきも食事を心地よいものにしてくれます。

使われているテーブルウェアは下記の通りです。クロスはクッション付のテーブルの上に白のものが2枚かかり、食器はハンガリーの名陶ジョルナイで、グラスは無名のものでしたが、ワインに合わせたグラスを用意してくれました。カトラリーはクラシックなデザインのものが、フランス式でセッティングされます。テーブルの上にはランプ、塩、パプリカ入れなども置かれていました。

照明はペンダントライト(天井に近いのでシーリングライト風です。)と柱にブラケットで全体に品の良い明るさで、テーブルの上も充分な明るさでした。

レストルームは玄関ホール右手の階段を下りると、地下に左右対称で、右に男性用、左に女性用があります。男性用は壁が白の大判タイル、床がグレーの大判タイル仕上げで、洗面カウンターは黒大理石をでした。スペースは広くゆったりしており、真新しく清潔感があります。液体石鹸、ペーパータオル、ジェットタオルの用意がありました。

サービスに関しては次の通りです。全体に席数のわりにサービススタッフの数は少なく感じられましたが、満席の状況で、料理の出されるタイミングはぴったりで、テーブルの上の料理や飲み物への目配りも充分でした。入出店時の対応は一般的なもので、全体にフレンドリーな感じはそれほどないですが、スタッフはフロアをきびきびと無駄なく動き、高級店にふさわしいものでした。

◆価 格

  コース料理 18,700Ft,24,200Ft,39,200Ft(どれも料理に合せたワインなどが含まれています。)
  アラカルト 3,800〜11,000Ft位
 サービス料12%

◆料 理
中欧のグルメの国、ハンガリーの料理のレストランで、最高級店にふさわしく洗練されたスタイルで供されます。グンデルは観光地化した高級レストランで料理はたいしたことはないという意見も聞かれます。フランスの三ツ星レストランの料理と比べれば、シェフの独創性という点では見劣りするかもしれませんが、使われいる素材は良質でハンガリー料理にうまくフレンチテイストを取り入れており、ハンガリーの香辛料、パプリカの使い方も程良く、多くの人に受け入れられる魅力的な料理だと思います。
当初アラカルトで注文しようと思いましたが、隣のテーブルの欧米人のご夫婦が注文したアラカルトの料理の量がびっくりするほど多い(お皿のリムに鴨肉がはみ出すほどの量で、さすがに欧米の人も料理を残していました。)ので、品数の少ないワイン付のコースで注文しました。全体の量は日本人には充分で、適度な間隔で料理が運ばれてくるので、食べやすくもあります。普通の人やアルコールの弱い人はアラカルトや品数の多いコース料理(ワインやコニャックも多くなります。)を注文するのは避けた方が無難と思います。コース料理は料理の内容は決まっています。

前菜の『Prawn Tail with Ginger seasoned Honeydew Melon』は、プリプリした海老とメロンのシンプルな味の組合せの小品で、レモン(手を汚れにくくするために、ネットに包んでいました。)を絞って頂きます。ソーヴィニヨン・ブランのワインが一緒に供されました。
前菜の『A classic Foie Gras Terrine seasoned with Tokaji Aszu』は、ハンガリーの名物(?)、オーソドックスなフォアグラのテリーヌです。味は申し分なく、相性抜群の貴腐ワイン、トカイ・アスーが一緒に供されます。フォアグラは量的にもう少し欲しくなりました。
スープの『Roasted Green Pepper Soup , served chilled』は、冷製のペッパー・スープですが、クリーミーで辛味を抑えた、上品に仕上げられたスープで、食欲を高めてくれます。

魚料理の『Tisza Catfish baked in Egg Crust with Ruccola Salad』は、薄い玉子の皮を纏った白身魚(ナマズ)を軽くソテーした料理で、写真のようにソースはありません。塩、胡椒で軽く味付けられていて、ドレッシングがかかったルッコラのサラダが添えられます。シャルドネ種のさっぱりした辛口のワインと一緒に頂きます。
肉料理の『Ovenbaked Filet of Beef with Vegetable Ball , Sauce Hollandaise and Chocolate-scented Cabernet Sauvignon Sauce』は、柔らかく旨味のある肉質の牛肉を二色のソースで頂きます。火入れはとても良く、個人的にはカベルネソーヴィニヨンのソースの方を中心に頂きました。付け合せの野菜などの火の入れ具合も良く、一緒に供されるカベルネソーヴィニヨンのワインとの相性は申し分ありません。
パンは女性がパン籠を持って各テーブルを回ってサービスしてくれました。温めてはいませんでしたが、数種類用意してあり、お好きなものをチョイスできます。バターはハーブ入りのものでした。

デザートの『The Classic Crepe a la Gundel』は、グンデル・パラチンタと呼ばれる、胡桃を入れてリキュールを効かせた生クリームを薄いパンケーキで包んでチョコレートソースをかけたデザートで、グンデル・オリジナルの料理です。甘さも程良く、一緒にサーブされた貴腐ワインのトカイ・アスーとの相性はぴったりでした。
食後のコーヒーは多少苦味が強めで、グンデルのトリュフチョコレートがサービスされます。なお欧米のレストランなのでコース料理でもコーヒーなどの飲み物は別料金となります。

◆その他の情報
席数の多いレストランですが、海外からのゲストが多い人気レストランですので、1〜2日前までには予約をしておいた方が無難です。
メニューは英語も用意されていました。
一応ディナーでは男性はジャケット着用になっているようです。華やかな最高級レストランなので、ドレスアップした方が楽しめます。
二階には個室、ボールルームがあり、庭園も広く、ガーデンパーティも開くことができます。
アメリカの化粧品会社エスティ ローダー社のローダー一族が経営に関わっています。

   グンデルのページへ(ハンガリー語・英語)




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