ルキャ・カルトン  Lucas Carton(フランス料理)


◆場 所(9,place de la Madeleine,75008 Paris)
マドレーヌ広場に面したレストランなので、非常にわかりやすい位置にあります。目の前にギリシャ神殿のようなマドレーヌ寺院があり、近くに高級食料品店の「フォーション」,「エディアール」もあります。

◆電 話
TEL (33)(16)(1)42−65−22−90
FAX (33)(16)(1)42−65−06−23

◆営業時間
12:00〜14:00/20:00〜22:00
土(昼)・日曜休み

◆雰囲気
ルキャ・カルトンは日本ではあまり有名ではありませんが、グランシェフをヌーベルキュイジーヌの始祖といわれるアラン・サンドランスが努め、パリのミシュラン三つ星店の中の一軒です。
入口にドアマンが立っていて、エントランスは小さなホテルのような雰囲気です。中に入ると奥行きのある店内ですが、隣席との間隔は結構狭く感じます。基本的にインテリアはアールヌーボーでまとめられていますが、天井には特に装飾はなく、「マキシム・ド・パリ」のような華麗な装飾ではなく、比較的シンプルな内装です。どの柱にもアールヌーボーの少女の彫刻の形をしたブラケットがついています。木肌の色も落ち着いたチークのような色合いで、「マキシム・ド・パリ」のマホガニー色ではありません。なお壁には鏡が多用されており、実際より広く感じます。

フランス料理店では、たいてい男は壁に向かって食事になってしまい、好奇心が旺盛な人間には、いろいろ観察できずにがっかりすることが多いですが、今回は窓際のコーナーの席に案内されたので、レストラン全体を良く観察することができ楽しめました。
右手にフランス人の男一人・女二人の客、左手に英国人かアメリカ人の男二人の客がいましたが、最高級店なのでやはり客層のレベルは高くなっています。客の醸し出す雰囲気もその店の評価に含まれるべきで、この店の場合とても上品そうな個人客が多く感じました。当日見渡した範囲では、他に日本人はいなく満席でした。

サービスに関して、この店は傑出しています。スタッフの数が多く、常に客の動きをチェックしています。そう言うと、監視されているようで、落ち着いて食事ができないと思われるかもしれませんが、それがさりげなく行われているのが素晴らしい。
お客が煙草を取り出して口にくわえると、目の前には火のついたライターが差し出されたり、いつのまにか灰皿が新しいものに交換されていたり、ワインのサービス、配膳の間合いの取り方も含めて、その完璧なサービスはプロフェショナルの仕事と呼ぶにふさわしいと言えます。
どのレストランでも一度は見かける、スタッフ同士が打ち合わせしたり、無駄話をしているシーンなど皆無でした。日本では、料理の修行にフランスに行くシェフは多いですが、サービスに携わる人もどんどん修行に行って、サービスの質を高めてもらいたいものです。

◆価 格(夜)
ムニュデギュスタシオン 1500FF
アラカルト
   前菜 150〜300FF  メイン 250〜300FF  デセール 100〜120FF程度
   税金・サービス料込みの価格(チップは別)ですので、アラカルトで注文した場合は各料理の合計金額になります。

◆料 理
メニューはフランス語のみで、右にムニュデギュスタシオン、左にアラカルトの料理が書かれていました。嬉しいのは、フォアグラの料理にはソーテルヌといったように、その料理に合わせてシェフが選択したグラスワインが楽しめたことです。

この店の料理に関して、「おいしい」と言う人もいれば、「たいしたことない」と言う人の二手に分かれる可能性があります。素材の組み合わせ方が独特で、それがうまくいった場合はおいしいが、逆になった場合、良い評価が得られないか可能性があります。今では古典となった「フォアグラのキャベツ包み蒸し」も、確かにこういう食べ方も新しい味なのかもしれないが、普通にポワレした方がもっとおいしいと感じる人も多いことでしょう。
筆者のように、いろいろな調理法で、いろいろな素材を食べてみたいと思うような人間には、この店はとても気に入ってます。先ほどの「フォアグラのキャベツ包み蒸し」も食べてみましたが、ソーテルヌのワインとの相性もとてもよかった。鯛をポワレした魚料理は平凡に思いましたたが、デセールは盛り付けが斬新で、上質なチョコレートのカカオの香りが生かされて、とても美味しく感じました。




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