ジョルナイ(ハンガリー料理 フレンチテイスト)


ジョルナイ ◆場 所(港区西麻布3−1−20 Dear西麻布7F)
六本木駅の六本木ヒルズ寄りの1a・b出口を出ます。六本木ヒルズを左手に見ながら六本木通りを進み、六本木ヒルズを越えて、200m位進んだビル(1Fがチャールストン・カフェ)にレストランがあります。エレベーターで7階に上がるとレストランです。駅の出口から5〜6分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅

◆電 話
03−5775−0071/FAX 03−5775−0072

◆営業時間
12:00〜14:00/18:00〜23:00(L.O.22:00)
日曜・祭日休

◆雰囲気
ハンガリーは中欧のグルメ大国に相応しく、良質なフォアグラ、太陽王 ルイ14世が『ワインの王、王のワイン』と称えたと伝えられるトカイの貴腐ワイン、香辛料のパプリカ、またオーストリア・ハンガリ二重帝国の時代の影響か、デザートにも美味しいものがあります。このレストラン ジョルナイは東京で唯一と言っていいハンガリー料理のレストランです。
ジョルナイ zsolnay という名前は、百数十年余りの歴史のあるハンガリーの名陶の名前から取られており、このレストランの食器や花器はすべてジョルナイが使われています。日本ではハンガリーの名陶と言えばヘレンドが有名ですが、地元のハンガリーではジョルナイの食器は広く使われており、ブダペストの最高級レストラン グンデル でも使われています。またジョルナイは食器だけではなく、ブダペストのマーチャーシュ教会、ウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂などの歴史的建造物の屋根を飾っています。

エレベーターで7階に上がると、エレベーターホールはレストランの小さなウェイティングコーナーを兼ねていて、コート掛け、椅子(ダイニングルームで使われているものと同じ椅子です。)が置いてあり、待合せに使うこともできます。ここにはハンガリー政府観光局、レストランのパンフレットが置いてあります。左手にダイニングルームに通じる廊下があり(途中段差があるので注意してください。)、廊下の左手にレストルーム、右手にジョルナイ磁器などを飾った飾り棚、厨房の入口があります。
廊下の突き当りが写真のダイニングルームで、左手は仕切り(写真の茶色のガラスのある仕切り)で区切られた個室スペース、右手がダイニングルーム(20席位と思われます。)で、個室スペース(10席まで)の反対側には窓があり、窓際のテーブルでは六本木ヒルズのホテル グランドハイヤットなどの夜景が楽しめます。

写真のようにダイニングルームは白のモールディングを配した新古典様式的なクラシックなインテリアで、椅子もジョージアン様式のヘップル・ホワイトがデザインしたものが使われています。壁はダマスク柄のベージュのクロス、床は薔薇の柄の赤い絨毯で、絵画もかかっています。またダイニングルームの隅にはハンガリーの民族楽器、ツィンバロムとおぼしきものが置かれています。エレガントで落ち着いたインテリアは若い人から年配の方まで受け入れられると思います。

照明はダイニングルームの天井中央にシャンデリア、周囲にダウンライト(ハロゲンランプを使用?)、壁面にブラケットで、インテリアに合った落着いたライティングです。特にテーブルの上をライトアップしていませんが、食事を頂くのに適度な明るさです。BGMは静かな音量で、クラシックの名曲、ハンガリーの民族音楽が流れていました。

テーブルウェアは次の通りです。テーブルクロスはネルのアンダークロスの上にクロスが2枚の三枚重ねで、食器は勿論すべてジョルナイです。カトラリーはクラシックなデザインのもので、グラスはトカイの貴腐ワイン(トカイ・アスー ワインリストはハンガリーワイン中心のリストで、貴腐ワインは貴腐ブドウの割合を表示していました。)をボトルで注文すると、ワインに合ったグラスを用意してくれました。

廊下にあるレストルームはダイニングルームと同様にエレガントなインテリアで、壁はライトグレーのクロス、床はダークブラウンのフローリングで仕上げていました。洗面カウンターの貝殻形状の洗面ボウルと真鍮製のクラシックなデザインの水洗金具はヨーロッパ製で、ジョルナイの花器に生けられたフラワー、ペーパータオル、ティッシュペーパー、液体石鹸などが置かれていました。クラシックなデザインの鏡、絵画(?)も掛けられています。照明はダウンライトとブラケットの落着いたライティングでした。

サービスに関しては次の通りです。席が60%位埋まった状況で料理の出されるタイミング、テーブルへの目配りは充分で、ソムリエはワインや料理の質問にも丁寧に答えてくれました。入出店時の対応も丁寧で、席への案内、見送りとも申し分ありません。落着いた小規模の高級レストランなので、大切なお客様を招く時でも対応ができると思います。

◆価 格
ランチ 行ってないので不明です。
ディナー
 ¥6,000(ハンガリーコース)
 ¥8,800(ジョルナイコース)
  シェフスペシャルコース(前日までに予約)、アラカルトもあります。
  サービス料10%

◆料 理
ハンガリー料理店と聞くと、郷土料理的なカジュアルなレストランのイメージを受けるかもしれませんが、このレストランの料理は洗練されたフランス料理にハンガリーテイストを加えたもので、パプリカの使い方は控え目です。ブダペストの最高級レストラン、グンデルよりもフレンチ寄りで、フレンチ好きな方には、エレガントなインテリアとともに、好印象を与えると思います。但し日本の素材を独自に組立てたフレンチとは違います。使われている素材は良質で、素材本来の味を生かして丁寧な仕上げていて、盛り付けもきれいです。アラカルトの種類も多く、ハンガリーでは一般的な鯰の魚料理もありました。

以下の料理の写真はジュルナイコース(魚、肉料理をアラカルトの料理から選ぶ)のものです。アミューズのサービスはありませんでした。
前菜はハンガリーの冷製前菜の盛合せでフォアグラのテリーヌ、パプリカのムース、チーズなどがありました。写真では香辛料のパプリカがかけられていますが、彩りでかけた程度で、どれもフレンチと変わらない冷前菜です。

スープは本日のスープとグヤーシュ(ハンガリーの代表的なスープというよりはシチュ−)から選べます。選んだグヤーシュは、一般的な牛肉を使ったグヤーシュですが、野菜などは細かく刻まれていて、とても丁寧に作られたスープで、辛味は少なくさっぱりした味に仕上げていました。

魚料理(ディナープレートではなく、前菜用のサイズのプレートですが量的には充分です。)で選んだ『スズキのロースト グンデル風』は、ちょうど良い火入れのふっくら仕上げられたスズキの下にグラタンが敷いてあり(これがグンデル風だそうです。)ます。たっぷりかけられたソースはパプリカの風味を少し残した上品な味付けでした。

肉料理で選んだ『ハンガリー産フォアグラのソテー 貴腐ワインソース』は、オーソドックスなフォアグラのソテーです。良質なフォアグラはメインに相応しいボリュームがあり、ソースの美味しさは申し分ありません。フォアグラ好きにはトカイの貴腐ワインと一緒に頂くと至福のひと時となります。

デザートは4種の盛合せで、アップルステュルーデル、ナッツが添えられたチョコレートフォンダン(?)などで、写真のように盛付けがきれいです。上品な甘さのバラエティに富んだデザートでトカイの貴腐ワインを残しておくと、もっと楽しめます。お皿の上の形の変わったグラスはハンガリーのお酒、ウニクムのグラスを利用したそうです。

パンはハンガリー料理店らしくハーブバターと一緒に供されます。パンは軽く温めてあり、バスケットに入れて最初に出されました。

◆その他の情報
レストランはジョルナイ磁器やグンデルのワインの輸入代理店である、AZ GROUPが経営しています。

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